今週の活動記録です | 活動記録

今週の活動記録です

ネットワーク部1年の活動記録です。

開催日時

2025年10月10日(金)16:50〜

参加者

ConvivialNetメンバー3名

活動内容について

今週も1週間お疲れさまでした!前回に引き続き、ネットワーク部1年は、ルータを用いたネットワークの学習を行いました。 当初の予定では、ルータ4台を用いてネットワーク構築を行う予定でしたが、さまざまなトラブルによって、最終的にはルータ3台でネットワーク構築を行いました。

先輩の力をお借りしながら、前回の設定を一部変更し、ネットワークの設定を進めました。

活動記録

前回と同様に、show runの結果を技術ブログでご紹介できればと考えていたのですが、ルータの度重なるトラブル(一部故障?)に多くの時間を費やしてしまったため、今回は使用した2台のルータで起こったネットワークトラブルを活動記録として残します。

前回使用したRouter2に接続したところ、前回設定した内容が保存されていない

保存忘れが原因と考え、再度設定を行う

他の3台のルータでOSPFの設定を終えたため、OSPFによる経路が確立されてるかを確認する

OSPFによる経路がなく、各ルータの設定を確認すると、Router2に設定し直したはずのOSPFの設定がなくなっていることに気づく

という流れでした。なぜ先ほど設定した内容がなくなったのかと疑問に思いながら、show runの出力を眺めていると、出力途中でルータが勝手に再起動してしまいました。

すぐには原因を特定できそうになかったため、ルータを交換しました。

次に使用した代理ルータは、起動するとROMmonモードで起動してしまいました。 誰かがパスワードを初期化した際に、レジスタの値を元の値に戻していないだけと考えて、以下のコマンドを使用して再起動を行いましたが、またROMmonモードで起動してしまいました。

confreg 0x2102
reset

Tera Termの出力が残っていたため、ROMmonモードで起動している原因と思われる部分を一部記録しておきます。

Directory/File c3900e-universalk9-mz.SPA.157-3.M8.bin not found
Unable to load c3900e-universalk9-mz.SPA.157-3.M8.bin
boot: cannot load "flash:c3900e-universalk9-mz.SPA.157-3.M8.bin"
autoboot: boot failed(boot flash:c3900e-universalk9-mz.SPA.157-3.M8.bin), restarting...

もしIOSが壊れている場合は、IOSイメージを入手できない限りは諦めるしかなさそうですかね...。

Router2のその後(後日談)

その後、すべてのルータを確認をしてみると、他のルータ(Router3とRouter4)にも同じように再起動すると内容が保存されないという現象が見られました。

3台同時に同じ不具合が生じることに違和感を感じ、各Routerにhostnameをつけて再起動させてみました。以下に設定値とshowコマンドの一部出力結果を載せておきます。 まずhostnameを設定します。その後、copyコマンドで内容を保存します。

Router(config)#hostname Router_test
Router_test#copy running-config startup-config

その後showコマンドでstartup-configに保存されているかを確認し、再起動します。

Router_test#show startup-config
(一部抜粋)
!
hostname Router_test
!

Router_test#reload

再起動してみると以下の通り、hostnameがRouterに戻ってしまいました。

しかしshowコマンド上ではstartup-configの設定値は消えていませんでした。

Router>//←ホスト名がRouterに戻ってしまっている
Router>enable
Router#show startup-config
(一部抜粋)
!
hostname Router_test
!

うっすら原因を理解できたところで、show versionを確認してみました。

show versionでは、現在のレジスタの値を確認することができます。このレジスタ値が0x2142だとstartup-configを読み取らずに起動してしまいます。

Router#show version
(一部抜粋)
Configuration register is 0x2142

グローバルコンフィギュレーションモードでレジスタ値を0x2102に変更します。これによって、次回の起動時からstartup-configが読み込まれるようになります。これで保存して再起動します。

★Router#copy startup-config running-config
Router_test#copy running-config startup-config
Router_test#reload

Router_test>

★ではcopyコマンドを使用してstartup-configの設定値をrunning-configに反映させます。running-configにstartup-configの設定を反映しないまま保存してしまうと、なにも保存がされていないrunning-configの値でstartup-configを上書きしてしまうようです。それ以外の保存コマンドはwrite memoryコマンドでも代用できると思います。

次回の予定と感想

一度ルータが4台中3台が使えなくなるのではという危機に陥りましたが、なんとか次回のプロジェクトまでに使用できる状態にできてよかったです。しかし、謎の再起動と代理ルータに関してはあまり詳細な原因を突き止めることはできませんでした。ですが、これで次回は4台のルータを用いたネットワーク構築ができそうです。

今回の活動中にネットワークの構築を終わらせることができなかったのは心残りですが、このようなトラブルシューティングは中々体験することができないため、とても貴重な経験になりました。今週もお疲れさまでした(^ ^)c